ラオス

コーヒーの原種に最も近い「ティピカ」の特徴と美味しさ

ティピカコーヒ?
三大品種について

コーヒーの原種に最も近い「ティピカ」の特徴と美味しさ

コーヒーの品種は、200種類以上あると言われています。

200種類を超えるコーヒーの品種ですが、「ティピカ」は、その中でも、コーヒー豆の源流に一番近いコーヒー豆と言われています。

「ティピカ」コーヒーの特徴と美味しさ

「ティピカ」という品種のコーヒー豆を聞いたことはありますか?

「ティピカ」の味における最大の特徴は、透明感がある酸味と優しい甘み、それと口に入れた時の滑らかさです。

コーヒー豆の原種として、美味しい「ティピカ」ですが、栽培の難しさと、品種としての弱さが、あまり市場には出回らない希少価値の高いコーヒー豆となっています。

高級品としてのコーヒー「ティピカ」

アラビカ種で最も古い基本品種(原種)のティピカは、香りがよく上品な酸味と甘味を持つ美味しいコーヒーですが、病気(サビ病)や病虫害に弱く、栽培を始めてから収穫できるまで4年ほどかかり、生産量は極端少ないです。

ティピカは、生産維持のためのコストもかかり、現在では市場への流通量が極めて少ない状態です。

その美味しさから、原種のティピカの品種改良によってその生産量を増やす努力がなされています。

その努力によって、美味しいコーヒーを飲めるようになっていますが、品種改良とは、他のコーヒーとの交配や突然変異等々で生まれていきます。

栽培が難しく維持費や生産費用がかかるティピカよりも、品種改良によって安定した生産が見込めるコーヒー豆の栽培が増えていくことは、コーヒー農家にとっては嬉しいことです。

ただし、そのことにより、原種のティピカの生産量が減ってきており、気象変動の影響もあり、原種のアラビカ種が絶滅危機でもあります。

その反面、希少になってしまった原種のティピカを高級品とし積極的に生産を取り組む農園も増えてきています。

希少価値の高いティピカは、香りもよく上品な酸味と甘味を持つ美味しいコーヒーとして、本来の香味を理解する上で最も大切な品種となってきています。

ラオス以外のティピカ生産国

ブラジルを除く中南米のコーヒーの起源となる品種となるティピカですが、17世紀半ばにオランダがイエメンから持ち出した苗木をもとに、ジャワ(1699)→アムステルダム植物園(1706)→パリ王立植物園(1714)を経て、1723年に仏領マルチニックへ移植されました。

ここからカリブ海、中米一帯にコーヒー栽培が広がりました。

細長い舟形をした大型の豆で、風味の上ではブルボンと並ぶ最優良品種ですが、ティピカは栽培効率が悪く、1970年ころから他品種への移行が進みましたが、近年、高級コーヒーの市場を睨んで、再びティピカにもどる農園も増えています。

高地産のものは香りが高く強いボディを有するコーヒーになり、酸味も強いが鈍重さはない、低地産になるとコクはなくなるが、酸味は柔らかく、豆は肉が薄くなるので焙煎もし易くなるという特徴があります。

ハイチ・ドミニカ、キューバなどカリブ海のコーヒーは典型的なティピカです。

ジャマイカのブルーマウンテンやハワイのコナコーヒーは、その中でも最高級品と言えるかもしれません。

その他の代表的なコーヒー

ティピカ種以外のコーヒー豆についても、簡単に説明していきます。

コーヒー豆の『三大原種』

200種類以上あると言われているコーヒー豆ですが、大まかに分類すると、三大原種として、「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」の3つに分別できます。

ここでは、簡単に説明していきます。

アラビカ種

アフリカのエチオピアが原産と言われているのが、アラビカ種です。

アラビカ種は、他の品種に比べて風味と味わいに優れると言われていますが、病気に弱く、収穫量が少ないため、栽培が難しく育てるのに手間がかかることから、品種改良が盛んに行われている品種でもあり、生産量は全コーヒー生産量の6割にもなっています。

アラビカ種は標高900m以上の高地で栽培されていますが、栽培することは難しくさらに手間もかかります。

コーヒー豆を販売しているお店では、ほとんどが、この品種のコーヒー豆を販売しています。

アラビカ種の中には、以下の3種が有名です。

ティピカ種

アラビカ種のなかで最も古く最も原種に近い在来種(※2)になります。

「ティピカ(Typica)」の「tipica」は、スペイン語で「典型的な」「標準的な」という意味になります。

その言葉通りで、品種改良などされることなく、オリジナルとなる品種になります。

病虫害に弱く生産性が低いという難点があり今ではほとんど手に入らない希少なものですが、高級品として、コーヒー愛好者からの需要が増えてきたことから、栽培が増えてきているようです。

(※2)在来種

在来種とは、人の手が加わらず、品種改良なども施されることなく、自然に自生して受け継がれてきた品種のことを言います。

ブルボン種

ティピカ種がブルボン島に移植され突然変異を起こしたものがブルボン種です。

その突然変異の品種がレユニオン島の当時の呼称「ブルボン島」にちなんで「ブルボン」種と呼ばれています。

ゲイシャ種

エチオピアのゲイシャという町の近くで発見された品種です。

華やかで薫り高い風味が特徴で、とても個性的なコーヒーです。

ロブスタ種

ロブスタ種は、高温多湿な環境にも適応し、耐病性に優れていることから、標高300mの低地でも栽培できて、アジア諸国でも多く栽培されています。

コーヒー豆の生産量は、ブラジルに次いで世界2位のコーヒー大国ベトナムでの生産量が多く、ベトナムで生産されているコーヒー豆の90%以上がロブスタ種で、ロブスタ種の生産量でいうと、ベトナムは世界第1位です。

「ベトナムロブスタ」と呼ばれることもあります。

アラビカ種よりも、収穫量が多く安価なため、主に缶コーヒーやインスタントコーヒー、またはブレンド用に使われることが多い品種です。

ただし、酸味がほどんどなく苦味や渋みが強いことから、缶コーヒーやインスタントコーヒー用に使われることが多く、香りも「ロブ臭」と呼ばれる麦茶のような独特な香りを放つため、そのまま飲まれることは少ない品種です。

リベリカ種

アフリカのリベリアが原産と言われているのが、リベリカ種です。

病気に弱く、収穫量も少ないことから、コーヒー全体の生産量では、5%以下です。

主に消費されている国は、ヨーロッパで、日本ではなかなか見られないコーヒー豆です。

リベリカ種のコーヒーは酸味が少なく、苦いが強いのが特徴なことから、好みが分かれる品種になっています。

他のコーヒー

他にも多くのコーヒー豆があります。

コーヒーは、同じ品種であっても、作られた土地や気候さらには育てられ方によって、その味や風味、コクなどが違ったものになります。

それに加えて、現在飲まれているコーヒーの銘柄は200種類以上あると言われていますので、コーヒーひとつを取っても色々な味やコク、風味を楽しめることがコーヒーの素晴らしさだと思います。

ここでは、数多くあるコーヒーの品種の中でも、代表的なコーヒーの銘柄と主な生産国と大まかな味の特徴を書きだしていきます。

ただし、味に関しては、私個人的な主観が入っていますので、飲まれた方によって、味の感じ方は若干変わってくると思います。

コーヒー種類