タイの住宅事情
タイで暮らしてみたいと思っている人にとって、絶対に必要な物が「家」です。
移住や長期の滞在を考えている人にとっては、タイの住宅の形態や種類
雨露をしのげて、自分の時間、自分のパーソナルスペースを確保でき、他人の目を気にすることなく快適に過ごせる場所が必要です。
暮らしていくのに、お金は大事ですが、「家」も絶対に必要なものです。
実際に、日本で暮らしていても、仕事から家に帰ってきた時の安堵感は疲れた体と心をほぐしてくれます。
戻れる場所(帰れる場所)すなわち「家」が必要です。
タイの住宅事情はどうなっているのでしょうか?
Contents
タイのバンコク住宅事情
タイでも、持ち家指向が強く、以前は多くの国民が土地付き住宅に居住していました。
賃貸物件に住むタイ人の比率も少なったのですが、最近では、土地付き住宅の所有率は低下し、公共交通機関の発達に伴い、利便性を重視した生活が好まれるようになってきていることから、駅近くのコンドミニアムに住む人が増えてきています。
また、近年のバンコクでの住宅高騰により、バンコク周辺部、中央エリアの順で住宅の所有率が低く、年々所有率が低下してきており、これらの地域に人口が流入し、賃貸住宅への居住が進んでいます。
また、バンコクなどの都市部だけでなく、地方まで含めて急速な核家族化が進んでいることにより、核家族化が、持ち家から賃貸への移行も増えてきています。
住宅タイプでみると、全国的に戸建て居住者が減少し、タウンハウス、コンドミニアムなどの集合住宅が増加しています。
ただし、タイ北部や北東部では、依然として戸建てが根強いようです。
タイで不動産物件を購入することができるのか?
タイに移住を考えている人の中には、不動産物件の購入を検討している方もいると思いますが、タイでは外国人が土地を購入することが出来ない法律がありますので、残念ながら土地付きの住宅を購入することができません。
コンドミニアムなどは購入することができますが、1棟のコンドミニアムに対して購入面積の割合が外国人49%、タイ人51%と保有制限が定められています。
タイでの賃貸物件の特色とは?
それでは、タイのバンコクの賃貸住宅とはどんなものなのでしょうか?
日本のような賃貸マンションのようなものなのでしょうか?
見ていきたいと思います。
日本よりも広い間取りと安い家賃料
タイの賃貸住宅は日本の賃貸住宅よりも広くさらに賃貸料も安く借りることが可能な場合があります。
ただし、日本の様な快適さを求めると、少し難しいかもしれません。
最近の傾向としては、日本の賃貸物件と広さも賃貸料もあまり変わらないようになってきていいます。
家電や家具は備え付け
タイの賃貸物件では、家具や家電が既に備え付けてあるのが普通ですので、すぐに生活を始めることが可能です。
これが、日本の賃貸物件と大きい違いだと思います。日本のマンスリーマンションのような感じだと思って下さい。
物件によって、差はありますが、交渉(タイでは交渉が基本です)によって変更、追加が可能になっています。また、同じ集合住宅でもお部屋によって置かれている家具等が違う場合もありますので、立地条件が気に入っていて、他に空いているお部屋がある場合は見せてもらうのがいいでしょう。
台所がない賃貸物件もある
食事を外食ですますことがい多いタイでは、台所がないついていない場合があります。
自炊禁止の物件も多く見受けられ、自炊可能な物件でも電子レンジ等の調理器具がない場合もありますので、自前で購入する必要があったりレンタルできる場合もあります。
キッチンスペースがあり自炊可能な場合には、プロパンガスの設置が必要になり、契約時にオーナーまたは管理人にお願いすると設置してくれます。
共有施設が充実している
タイの賃貸物件には、フィットネスルームやプールさらには、サウナ、テニスコート、ゴルフ練習場、子供の遊び場等などが設けられている場合があります。
ただし、物件のクラスによって、共用施設の充実度は変わってきます。
ネット環境が整っていることが多い
既にWi-Fiなどのネット環境が整っている賃貸物件が増えています。
タイ バンコクの主な住宅の種類
日本では、「マンション」「アパート」「団地」「一戸建て」等々あります。
タイも基本的に日本と変わらない居住形態ではありますが、実際に借りて住むとなると、若干日本の賃貸物件とは変わってきますので、それを説明していきます。
コンドミニアム
タイのコンドミニアムは、日本的に言うと分譲マンションのようなものです。基本的に各お部屋をそれぞれ違うオーナーさんが所有していますので、同じ建物内でもお部屋内の内装や家具は違っており、家賃など条件も異なります。
オーナーさんは、ほとんどが個人ですので、個人契約は比較的簡単に出来ますが、法人契約になると税務処理手続きなどが生じるため、法人契約を嫌うオーナーさんもいます。
コンドミニアムの特徴と借りた時のメリットとデメリット
メリット
- オーナーさんの趣味によってお部屋の内装がお洒落になっている。
- 家具類の小さな用品もそろっていることが多いので、文字通りに直ぐに生活することが可能です。
- 共用施設(ファシリティ)などが充実していることが多いです。
- 水道代や電気代などの料金が、直接各会社から請求がくるので、アパートのようにプラスアルファーの料金を支払う必要がない。
- 駅から近くてお部屋も広い場合でもコンドミニアムは築年数から、格安なお部屋を見つけることができる。
デメリット
- 各お部屋はオーナー個人の所有物のために、不具合があった場合には、オーナーに直接連絡するか、不動産仲介業者へ1度連絡して、その不動産仲介業者がオーナーに連絡するので、解決まで時間がかかります。連絡がなかなか付かない場合があります。
- オーナーの人柄によって、生活の快適さが変わってくる場合が多く、厳しいオーナーの場合には、仲介業者もオーナーよりの行動しかしない場合があります。
- お部屋の賃貸料は、オーナーさんの銀行口座に振り込むことになりますので、税金関係で法人契約は断られる場合があります。
- お部屋の退去時に、高額な修理費を請求される場合があります。
コンドミニアムを借りる際の注意点
これは、コンドミニアムに限ったことではありませんが、私たち日本人の場合には不動産仲介業者を通すのが一般的です。
ただし、タイにある日系の不動産仲介業者さんの場合には、どうしても賃貸料が高額なコンドミニアムの取り扱いになってしまいます。
もし、可能ならばオーナーさんに会ってみるのもいいです。
オーナーさんの人柄によってタイでの快適な生活での成否が決まると言っても過言ではありません。
アパート(APARTMENT)
アパートというと日本のようなアパートを想像しがちですが、タイのアパートは日本でいうところアパートとは少し趣が違っており、日本のマンションやコンドミニアムに近い存在です。
タイのコンドミニアムとアパートはどう違うのか?
それでは、コンドミニアムとどう違うのか?
日本人の感覚だと、アパートは格安賃貸物件、コンドミニアムは高額賃貸物件と考えてしまいがちですが、タイでは少し事情が違っています。
タイでは、コンドミニアムとアパートの違いはオーナーの所有形態が違っているだけです。
コンドミニアムは、各お部屋が別々のオーナーによって所有されていて、アパートは建物全体を一法人或いは一個人が全て所有する形になっているだけですので、格安コンドミニアムや反対に高級アパートもあります。
日本人や外国人が多く住む駅近くのアパートは写真のような大きく豪華な物件が多いです。
アパートの特徴と借りた時のメリットとデメリット
メリット
- タイのアパートの特徴としては、建物全体を1人のオーナー或いは1法人が所有していますので、トラブルなどが起こった際に、迅速に対応してくれることが多いです。
- 常勤しているアパートのスタッフがいますので、料金はスタッフに支払えばいいので、住宅に関する公共料金の支払いが楽な面もあります。
デメリット
- 光熱費は、オーナーが利益を出すために正規の料金にプラスアルファを分を加えた料金を請求してきますので、一軒家やコンドミニアムよりも割高になっています。
- コンドミニアムと同じように家具等が既に置かれていますが、布団、毛布、キッチン用品などがない場合がありますので、買いそろえる必要があります。
アパートを借りる場合に必要なものは、パスポートと現金だけで大丈夫です。1ヶ月単位での契約可能物件もあります。
サービス・アパート(SERVICE・APARTMENT)
上記アパートに清掃などのホテルサービスが不随している物件です。ホテルの一部をアパートとして提供してる場合もあります。サービス等の提供により賃貸料は高めになっています。
さらに、調理器具、寝具や洗濯機など全て揃っていますので、入居したその日から普段どおりの生活ができます。
24時間英語対応のフロントサービスが待機していますので、何かあった場合には迅速に対応してくれます。
電気、水道、インターネットなどの公共料金は家賃に含んでいる場合が多いです。
サービス・アパートの特徴と借りた時のメリットとデメリット
サービスアパートメントの基本的な特徴としては、下記のようなことがあります。
メリット
- 物件によって違いがありますが必要に応じて、数日、1ヶ月、1年と借りることが出来る。
- 長期滞在の場合には、予めにデポジットの料金が必要になってきます。
- 家具、電化製品、キッチン及調理器具も完備されている。
- レストランが併設している場合もあるので、ご飯の用意などの手間が省ける。
- 洗濯は、各部屋にある洗濯機を使うかフロントへ出してして、洗濯してもらうことが可能。
- 光熱費が家賃に含まれていることが多い。
- ホテルよりもお部屋の広さが大きく、ホテルよりも料金が安く設定されている。
- アパート、コンドミニアムよりも入居、退去の手続きが楽である。
デメリット
賃貸料が高いです。
などで、単身者或いは中期滞在者にはとても使い勝手がいい賃貸物件になっています。
ホテルが運営しているサービス・アパート
サービスアパートメント専用として運用している物件以外にも、ホテルの一部をサービスアパートメントとして営業している場合もあます。
ホテルの場合にはホテルのサービス(有料)も利用することが出来るようになっており、高級ホテルに住んでいる感覚で住めるようになっていますが、料金設定は高めになっています。
タイの代表的なホテルとしては、マリオットホテルなどが有名です。
ホテルの場合には、煩わしい手続きがなく、ホテルに宿泊するのと同じですので、ストレスなく生活していくことが出来ます。
料金的には割高になってしまいますが、ご飯などはホテルの宿泊客と同じサービス(有料)を利用することができますので、大変助かります。
一戸建て(タウンハウス、ツインハウス)
アパートとは違い、電気代、水道代などの公共料金が直接請求されますので、アパートより出費が少なめですが、各種支払いは自分で行う必要があります。
お部屋に不具合があった場合には、オーナーには連絡を入れて対応してもらう必要があります。
契約は、オーナーさんとの直接交渉になりますので、タイ語で交渉するか知り合いのタイ人を同行のうえ話し合いをする必要があります。
尚、タウンハウスや一戸建て等の土地付き住宅は日系の不動産会社ではほとんど紹介していません。
その理由は、メンテナンスやセキュリティ、立地条件などが日本人や外国人にとって不向きであり、現地のタイ人と多くのトラブルが発生してしまうからです。
外国人やタイ人の富裕層をターゲットにした一軒家の賃貸物件は、賃貸料等が高額に設定されいてます。
この場合にはムーバーンと呼ばれる住宅地に建てれれている一戸建てに限られています。
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