コーヒーは品種によって、色々な味や香りが楽しめます。
Contents
コーヒーは品種によって、色々な味や香りが楽しめます。
よく、コーヒー専門店や町のコーヒー豆の小売店には、沢山のコーヒー豆が販売されています。
それは、なぜでしょうか?
あまり、コーヒーが好きでない方やコーヒーをほとんど飲まれない方には、不思議ではないでしょうか?
それだけ、売られている豆の数と同じだけの色々な味があるからです。
コーヒーだと分かりにくいですが、これを「お米」で考えてもらえると分かりやすいと思います。
お米にも種類があります。
同じお米でも、タイ米と日本米では、全く違う味と触感があります。
その理由は、日本のお米とタイ米とは、そのイネの品種(種類)が異なるからです。
お米には、大まかにいって3種類あると言われています。
ジャポニカ米、インディカ米、ジャバニカ米の3種類です。
ジャポニカ米
日本のお米はジャポニカ種という種類のお米になり、炊いたお米の食味がよく、冷めても味が劣化しにくい特性があり、粘り気によって噛めば噛むほど甘みが増してくるいます。
世界のコメ生産量でみるとその割合は2割程度で、丸みを帯びた楕円形で、熱を加えると粘り気が出るのが特徴だ。栽培には、温暖で適度に雨が降る地域が適しています。
ジャポニカ米は、炊く、または蒸すのが一般的な調理法です。
インディカ種
インディカ種のお米で、馴染み深いのが、タイ米やジャスミンライスと呼ばれているお米で、世界のコメ生産量の8割を占めており、栽培には、高温多湿な地域が適しています。
タイ米の特徴としては、その長細い形と粘りが少ないのが特徴です。
インディカ種は、ジャポニカ米と違って粘り気が少なく、炊きあがりもパラパラとしています。
タイ米を主食とする地域では、ライスをそのまま食べるのではなく、カレーなどの汁物に付けて食べたり、チャーハンやピラフなどのように、お米や野菜・肉など共に炒めて食されていることが多いです。
ジャバニカ種
ジャワ型などとも呼ばれるジャバニカ種です。
大きさも、その味わいや特徴も、ジャポニカ種とインディカ種の中間と言える存在で、栽培には、亜熱帯地域が適していますが、生産量が少なく、入手するのが難しいお米で、日本ではほとんど栽培されていません。
コーヒーには、さらに多くの品種があります。
米にも、インディカ米、ジャポニカ米やジャバニカ種があって、それぞれの風味が異なるように、コーヒーにも品種があります。
大きく分けると、コーヒーの品種には、『アラビカ種』、『ロブスタ種』、『リベリカ種』の3大品種があり、さらにそこから派生した品種のコーヒーが多く存在しています。
ここでは、触れませんが『お茶』や『紅茶』も同じく色々な品種があって、楽しめる飲みのです。
色々な味や風味を楽しめるコーヒーですが、元をたどれば「三大原種」と呼ばれるコーヒーの品種があります。
それが、「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」と呼ばれていある、コーヒー三大原種です。
それら三大原種のコーヒー豆が改良されたり突然変異で、多くの品種が生まれてきています。
それらコーヒー豆は、『コーヒーノキ(コーヒーの木)』言われている木になる種子のことです。
コーヒーの木(コーヒーノキ)
コーヒーの豆は、アカネ科に属する常緑樹の「コーヒーノキ(コーヒーの木)」から採れる木の実の種子です。
コーヒー豆の特性から、赤道をはさんだ、コーヒーベルトと言われている、北緯25~南緯25度までの間の地域で生産されています。
コーヒーノキは、ジャスミンのようないい香りの白い花をつけたあと、緑の小さな実がなります。この実がだんだん大きくなるとともに、赤く色づいて、「コーヒーチェリー」と呼ばれる完熟した実がなります。
この『コーヒーノキ(コーヒーの木)』が植えられた地域や育て方によって、作られてコーヒーは、同じ品種でも、風味や味が変わってきて、その場所特有のオリジナルのコーヒーが生まれてみます。
コーヒー三大原種
それでは、どんなものが「コーヒー三大原種」と呼ばれているのか見ていきましょう。
それぞれが、独自の風味を持っており、それぞれの特性を生かした製法や使い方に分かれています。
アラビカ種
原産地はアフリカのエチオピアです。
アラビカ種は他の品種に比べて風味と味わいに優れいることから、アラビカ種だけで世界のコーヒー生産量の全体の70%以上を占めています。
しかし、病気に弱く、害虫、乾燥、霧などの対策が大変で、さらに収穫量も少なく、栽培が難しく育てるのに手間がかかるのが難点です。
味や風味がよいことから、少しでも育てやすい工夫から、アラビカ種の品種改良は多くされており、アラビカ種に属するコーヒー豆は200種類を超えてます。
ティピカ種、ブルボン種などもこのアラビカ種から派生したものです。
生産している国はブラジル、コロンビアなどの中南米、原産国であるエチオピアはもちろんのこと、ハワイ、インド、ラオスなどの「コーヒーベルト」と呼ばれる地域全域で育成されてます。
豆の形は、偏平、楕円形。標高1000m~2000mの熱帯高地での栽培に適しています。
アラビカ種は、多くの品種改良品があって、約200種類はあると言われています。
ここでは、代表的な品種のみ、簡単に紹介していきます。
ティピカ
アラビカ種の中でも最も原種に近いと言われているのがティピカです。
コーヒー豆の多くの品種は、ティピカの品種改良や突然変異によって生まれてきています。
形状はやや細長く先端が少し尖っています。
ティピカは、病気に弱く、生育しにくい面がありますが、上質な酸味と風味を持ち、今でも一部の地域で栽培されています。
ブルボン
ブルボンはティピカがブルボン島という島で突然変異して生まれた品種です。
形状は小ぶりで丸めで、ティピカに比べると生産性はやや高く、特有の甘みがあります。
ゲイシャ
ゲイシャ種は、アラビカ種の突然変異した在来種の一つです。
エチオピアで発見され、その後コスタリカに渡り、パナマなど中米の各地に植えられるようになりました。
アラビカ種は、病害虫に弱い品種ですが、ゲイシャは、さらに育てるのに手間がかかる品種になります。
さらに、他の品種と比べて、実のなる量が半量程度と生産性が低く、生産者にとっては、大変苦労を伴う作業がともなうことから敬遠される品種ですが、トロピカルフルーツのような甘さと、心地よい酸味などが主な特徴になります。
ロブスタ種
ロブスタ種は、別名カネフォラ種とも言われています。
原産地はアフリカのコンゴになります。
生産国はアフリカ各地、インドネシア、トリニダードトバコなどで、豆の形は丸みを帯びています。
大粒病害虫に強く、多くの実がなるため、非常に収穫性の高い品種で、標高1000m以下の低地での栽培に適しています。
苦みが強い一方、酸味はほとんどなく、抽出すると水溶性成分やカフェインが多く出るので、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどに多く使われています。
リベリカ種
リベリカ種の原産国は、アフリカ西海岸のリベリア共和国で、生産国はアフリカのコートジボワール、アンゴラ、インドネシア、原産国のリベリアなどになります。
リベリカ種の流通量はとても少なく、生産量は全体の1%にも満たしておらず、栽培地域内のみで生産、消費されています。
海抜200m以下の主に低地・平地栽培され、雨の少なさにも強く害虫病にも強い品種です。
豆の形は、菱形なのが大きな特徴です。
アラビカ種やロブスタ種と比べて、木が10m以上にも育つのも特徴です。
果実が成熟するのに時間がかかること、大木になるので収穫が大変で、実際の収穫量も少なく、さらに他の品種と比べて風味も劣っています。
リベリカ種はヨーロッパで消費されることが多く、日本ではなかなか見られないコーヒー豆となっています。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。