タイで気をつけたい病気。
日本と違う気候から、日本ではあまり馴染みのない病気かかることもあります。完全な予防は難しいですが、気をつけるだけでもかなり違ってきます。
Contents
風邪
えっ?と思われるかもしれませんが、日本人がタイでかかる病気で一番多い病気です。
タイは熱帯性の気候で、とても暑い国ですので、建物や移動中の乗り物内での冷房の効き具合は快適を越して、寒いぐらいになっている場合があります。暑い日中に外を歩いてデパートなどに入った時は、とても気持ちがいいんですが、しばらくすると汗で濡れた服が冷えて、それが寒さに変わっていき、風邪をひいてしまいます。
また、湿気を含んだ暑い夜などは、どしても冷房をつけたまま寝てしまい、風邪をひいていまうことが多いですので、温度設定には十分気を付けたいです。
インフルエンザ
日本では、冬に流行するものですが、タイでは年中発生が見られます。
バンコクの主な私立病院等でワクチン接種が可能です
狂犬病
タイには、多くの野良犬がいますが、嚙まれると大変なことになります。
噛んだ犬が狂犬病ウイルスに感染していて、噛まれた人が狂犬病を発症した場合には、100%死んでしまいます。
2015年の資料ですが、タイでの60%の野良犬が狂犬病に感染しているとありますので、殆どの犬が感染していると思って間違いないです。
首輪をつけて、家で飼われている犬でも狂犬病に感染している場合があります。
また、狂犬病は噛まれる以外でも感染してしまう可能があります。唾液を介しての感染になりますので、狂犬病にかかった生き物が舐めた爪でひっかかれたり、目、鼻、口などの粘膜分部を舐めれた時にも感染してしまいます。
感染する動物は、全てのほ乳類が感染しますので、犬以外にも猫やコウモリなどにも気をつける必要がありますので、不要に触りにいくことは禁物です。
もし、運悪く噛まれた場合には、速やかに流水で傷口を流して石鹸で洗いましょう。テレビなどですぐに口で毒を吸い取るシーンがありますが、絶対にしてはいけません。口から感染してしまいます。
洗い流した後は、すぐに病院へ行きワクチンを接種してもらいましょう。ワクチンは1回の接種では終わることはなかく、複数回接種する必要があります。
日本で、既に狂犬病の予防接種を受けていても、噛まれた際には同じように、傷口を流水で洗い、すぐに病院へ行きワクチンを接種しましょう。
動物が好きでも、絶対に不要に触ったりしないようにしましょう。
下痢
とっても美味しいタイ料理ですが、辛い香辛料などが体に合ってない場合に下痢になる場合がありますが、水分を良くとって脱水症状にならないように木をつけましょう。
それとは別に、食品に付していたウイルスによって引き起こされる急性胃腸炎などもありますので、激しい下痢や嘔吐さらに高熱が続くようでしたら、病院へすぐにいくようにしましょう。
細菌性赤痢・アメーバ赤痢
赤痢菌が付着したされた食品や水などの摂取により感染してしまいます。水溶性下痢、腹痛、倦怠感、発熱、濃粘血便などの症状が出ます。
コレラ
コレラ菌に汚染された水、食品により感染します。激しい下痢や嘔吐が伴い、高熱がでます。死に至る場合もありますので、必ず病院へいき抗生物質の投与治療が必要になってきます。
出血性結膜炎
バンコクでは、特に雨季後半の8月から10月にかけて流行するウイルス性結膜炎です。1週間程度で自然治癒します。
私は、1度かかったことがあり、病院のお世話になったことがあります。
A型肝炎
糞便から排泄されたウイルスが手に付着した状態で食品等を調理し、それらを食したことより感染します。B型肝炎やC型肝炎のように慢性化することは稀で、一過性のものですが、発熱、全身のだるさ、食欲不振、吐き気や嘔吐が襲ってきます。
感染した場合は、安静にしておくしかありません。
B型肝炎
B型肝炎は、A型肝炎とは違い、血液からの感染となります。
性行為、注射針の使いまわしなど血液を介しての感染となりますので、タトゥーなどで感染する場合もあります。
症状は、A型肝炎とほぼ同じですが、慢性化すると肝硬変や肝臓がんに進行する可能性もありますので、注意が必要です。
蚊を媒介とする病気
タイだけではありませんが、東南アジアでは蚊によって媒介されるウイルス感染症が多くあり、いずれも手当てが遅くなると大事ないなることが多いですので、注意が必要です。
マラリア
ハマダラ蚊の媒介によって起こる病気です。発病すると高熱、悪寒、下痢、腹痛などの症状がでます。治療が遅れると死に至ることもあります。ハマダラ蚊の生息場所は、森林地域や高地ですので、バンコクや観光地にはいません。
デング熱・デング出血熱
熱帯シマカという蚊の媒介によって起こる病気です。発病すると、突然の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、吐き気などの症状が出ます。症状が重い場合には、出血を伴うことがある「デング出血熱」になり、死に至る場合もありますので、疑わし時には必ず医師の診察を受ける必要があります。
熱帯シマカは、都市部や住宅地周辺に生息しているのが特徴です。
ワクチンはありませんので、予防策としては、長袖シャツ・長ズボンを着用する等、蚊に刺されないようにすることが重要です。
ジカ熱
発熱、発疹、結膜充血等の症状に加え、胎児の小頭症の発生が問題になっています。
媒介蚊がデング熱と同じですので、デング熱と同様の注意が必要です。また性行為による感染例も有り、特に妊婦、妊娠を予定している方は注意が必要です。
日本脳炎
コガタアカイエカという蚊の媒介によって起こる病気です。発病すると、突然の高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、痙攣、昏睡などの症状が出ます。
テング熱
バンコクを含む全土で、昼間に吸血するネッタイシマカ又はヒトスジシマカを介して、主に雨季(6月~10月)に流行が見られます。
2015年には14万人の患者さんが発生し41例の死亡例がありました。北部ウタイタニ県、中部ペチャブリ県、ラチャブリ県、東部ラヨン県で罹患率が高いです。ワクチンはないため、長袖シャツ・長ズボンを着用する等、蚊に刺されないようにすることが重要です。デング熱に感染すると、急性期には発熱、頭痛、関節や筋肉痛、発疹が現れます。1週間ほどで回復する病気ですが、約10%の例で出血を伴う「デング出血熱」を呈することもあります。この場合、急にショック状態に陥って死に至るおそれもあるため、感染の疑いがある場合は、必ず医師の診察を受けてください。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。